皆さんはキャンプに行く時「ナイフ」って持っていきますか?
私は料理をする時に使う用で「オピネル」のナイフを持っているのですが、実は先日別のナイフを購入しました。その名も「モーラナイフ」!
ごきげんよう!たろです!
新しいナイフを購入したきっかけなのですが、最近ネットで色々調べているとオピネルのナイフはバトニングには不向きだという事を知りまして。
※バトニングとはナイフ1本で薪を細く割る事を言います。
でも私もバトニングやフェザースティック作りをやってみたい!と思い立ちまして、それが出来るナイフを購入したという訳です。
この記事では「オピネル」と「モーラナイフ」の特徴や、それぞれのナイフの向き不向きについてご紹介していきたいと思います。
オピネル(OPINEL)
画像:ハイマウント
まず私が料理で使っている「オピネル」ですが、こちらのナイフは1890年にフランスで生まれたとても歴史のあるナイフです。
1985年にはロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館に「世界の美品100特選」に選ばれているそうですよ。
オピネルは折りたたみ式のナイフ(フォールディング・ナイフと言います)で、折りたたむと非常にコンパクトな為、携帯に便利です。
サイズの種類もとても豊富で、大型の物になるとロック機構が付いており、安全に使用する事が出来ます。
刃の付け根の部分を回すとロックがかかり、意図せず刃が折りたたまれてしまうのを防ぐ事が出来ます。
カーボン製とステンレス製がある
オピネルのナイフにはカーボン製とステンレス製の刃があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
カーボン製
カーボン製の刃のメリットは何と言ってもその切れ味にあります。ステンレス製の刃よりカーボン製の刃は硬く、厚めのお肉なんかでもスっと切れるので料理をする際にとても重宝します。
デメリットは錆びやすいこと。使用後水気を残したまま放置してしまうと、あっという間に錆びてしまいますので、使用後は良く洗い良く乾かす事が大事です。
また果物の果汁なども錆びる原因になるので使用する際は注意が必要です。
ステンレス製
ステンレス製のメリットは手入れの簡単さです。カーボン製と違い、そこまで神経質にならなくても簡単に錆びる事はありません。手軽に使いたい方にはオススメで、実は私もステンレス製の物を愛用しています。
デメリットとすればカーボン製の物と比べるとやや切れ味が劣る事…と良く言われていますが、正直私はステンレス製の切れ味でも十分かなぁと言うのが使ってみての感想です。
私のオススメはステンレス製
ギアを一から育て上げたい方にはカーボン製もオススメですが、気軽に料理を楽しんだり、メンテナンスを楽に行いたいという方、また私のような初心者キャンパーの方には是非ステンレス製をオススメします。
奥が相方のカーボン製。手前が私のステンレス製です。相方の刃が黒いのは「黒錆加工」を施してあるからです。これはカーボン製の弱点である「錆びやすさ」を防ぐ為の処理なのですが、こちらのやり方については別の記事でご紹介致しますね。
サイズの種類が豊富
オピネルのナイフのサイズは#6〜#12まで(ただし#11を除く)の6段階あります。
画像:ハイマウント
これだけサイズが豊富だとどれを選んで良いか迷ってしまいますが、逆にこれだけ細かくサイズ分けされていれば自分の使いやすいサイズが必ず見つかると思います。なので出来ることならお店でひとつひとつ握らせて貰う事をオススメします。
因みに相方はカーボン製の#8を、私はステンレス製の#10を使用しています。最初に相方の#8を借りて料理した時に、小型ナイフとして使うには丁度いいけれど、包丁として使うには小さいな、と思い、大きめのサイズを購入しました。これはご自身のキャンプでの料理事情に合わせて選んでみてください。
モーラナイフ(MORAKNIV)
画像:モーラナイフ・ジャパン
続いてはバトニング用に新しく購入した「モーラナイフ」をご紹介致します。
こちらのナイフは創業1891年と、130年近い歴史を誇るスウェーデンを代表するナイフブランドです。
スウェーデンと言えばかの有名な「トランギア」と同じ国ですね。
私が買ったのはモーラナイフの中でも「ヘビーデューティー MG」という種類のものです。
刃はカーボン製でオピネルと違い折りたたむ事は出来ないので鞘(シース)に閉まって保管します。(シースナイフと言います。)
シースナイフはオピネルのようなフォールディングナイフに比べると頑丈に作られている為、料理だけでなくバトニングにも使用する事が出来ます。
バトニングにはヘビーデューティーがオススメ
モーラナイフにもたくさんの種類があるのですが、バトニングに使用したいと考えている方には「ヘビーデューティー」をオススメします。
と言うのもこちらのナイフ、刃の厚さが3.2mmもあるのです。
上がオピネル#8。下がモーラナイフヘビーデューティーです。モーラナイフの刃が如何に厚いかわかると思います。またグリップ部分がラバー素材で滑りにくくなっているのでしっかり握る事が出来るのもポイントです。
やはりカーボン製とステンレス製がある
モーラナイフにもカーボン製とステンレス製の刃があります。メリット・デメリットはオピネルの時と同じなので割愛しますね。
実際にバトニングしてみた
先日行ったキャンプで生まれて初めてバトニングをしてみたのですが、それの面白い事面白い事!
モーラナイフの刃を薪にあてて、上からガンガン叩くだけで簡単に薪割りが出来ちゃいました。
そう言えばモーラナイフ使って初めてバトニングしたんですけど、これめっちゃ楽しい😆 pic.twitter.com/FamAJC9dWq
— たろ△ゆるキャンパー (@taro_camp) November 28, 2020
散々思い切り叩きましたが傷一つ付いてなくて驚きを通り越して感動しています(笑)
知名度とコスパの良さで選びましたが、これは買って本当に良かった!
オピネルもモーラナイフもコスパが最高
ふたつのナイフに言える事は、性能は凄く素晴らしいのに値段がお手頃な事です。何でこんなにいいナイフなのにこんなに安いのか、今でも良く分かりません(笑)
どちらのナイフも切れ味抜群なのに2,000円台で買えてしまうので、初心者の方が「最初の一本」に選んでも、全く申し分ないのでは無いでしょうか。
実際オピネルに関しては2年程使っていますが全く問題なく使えています。
自分に合ったナイフ選びを
一本のナイフでどちらもこなしたい、という方にはモーラナイフのステンレス製の物をオススメします。何故ならモーラナイフで食材を切る事は出来てもオピネルでバトニングは出来ないからです。
ただ、実際に使ってみての感想ですが、モーラナイフは刃の厚さ故に調理に使うにはちょっと使いづらいかなと。料理をする為のナイフを探している方には断然オピネルをオススメしますね。
それにこれは個人的な考えなのですが、いくら洗って使うとは言え、薪割りに使ったナイフで料理をしたくないのです(笑)
そこはきっちり分けたい派なので私はオピネルとモーラナイフの二刀流が気に入っています☺️
皆さんも自分が何をする為にどんなナイフを購入したいかもう一度考えてみて下さい。どんなナイフにもそれぞれ向き不向きがありますから購入してから後悔しないように!
もし料理用のナイフをお探しならオピネル、バトニング用のナイフをお探しならモーラナイフヘビーデューティーを、私は胸を張ってオススメしたいと思います☺️