こんにちは!たろです!(@taro_camp)
皆さんはキャンプでお湯を沸かしたりご飯を炊く際は何を使用していますか?
私は専ら「SOTOのレギュレーターストーブ(ST-310)」を使用してお湯を沸かし、炊飯は「メスティン×固形燃料」の組み合わせで行っていたのですが、最近とてもアルコールストーブが魅力的に見えてきまして…
勿論この子もコンパクトで便利ですよ!
でも見て。もう見た目からして格好いい。
画像:Yahooショッピング
この炎の揺らぎ。見てるだけで癒されません??
で、いざ買おうと色々ネットで調べていると、何とアルミ缶で自作できると言うではありませんか。
買う前にタダでどんなもんか試せるなんて、ビンボーキャンパーにはめちゃくちゃ有難い☺️
という訳で、今日はアルコールストーブを作ってみたのでご紹介致します☺️
実際に使ってみた感想も載せてますので是非読んでいってくださいね!
準備するもの
- アルミ缶2本
- 油性ペン
- ハサミ
- カッター
- コンパスカッター
- ホッチキス
- ラジオペンチ
- ドリル(またはキリ)
- ヤスリ
- 定規
ドリル以外のものは全て100円ショップで購入出来ます。
ただ、やっぱりインパクトドリルがあると無いとでは効率および疲労感は雲泥の差です(笑)
組み立てが必要な家具を買った時に一緒に購入しておいて良かった…。
作り方
アルミ缶の底に穴を開ける
まず2本あるうちのひとつのアルミ缶の底に穴を開けます。
コンパスカッター。ダイソーに売っていました。
今回は半径1.5cmにセットしてみました。
缶の真ん中にコンパスの針を刺し、コンパスの刃の部分をぐるぐると回していきます。
こんな感じ。
ただ、アルミ缶の底は思った以上に硬く、コンパスカッターだけで穴を開けるのは難しかったので、切れ込みが入った後はカッターで切り取りました。
最初は普通に切っていたのですがそれも結構大変で、缶切りを使う要領で開けていくと楽な事に気付く!
私的にはこれが一番大変な作業だったので、ここまで来たら完成したも同然!
穴が空いたらバリ取りをします。
100円ショップで売っている紙やすりでも大丈夫ですが、私はこいつを使ってバリ取りしました!
電動砥石!
インパクトドライバーは以前から持っていたのですが、今回ダイソーでそれに付けて使用出来る砥石を見つけまして。
金属のバリ取りにも使えるとの事なので早速使ってみました。
これ、めっちゃ楽やん。
もう紙やすりには戻れません。
ジェット孔の印を付ける
次に炎の出口、ジェット孔を作ります。
円周に均等な間隔で印を付けていきます。
マスキングテープに等間隔で印を付け、それを缶に巻いて印を付けている方もいましたが、私は面倒臭がり屋なので、定規を使って対角線上に印を付けていきました(笑)
…まぁこれでも結構等間隔に印が付けられたのでは無いでしょうか(笑)
正確に作りたい方はマスキングテープなどを使って下さいね!
今回私は孔の数を16個にしましたが、ジェット孔の数が多いほど強火に、少ないほど弱火になるそうなので、ここはお好みで調節して下さい。
ジェット孔を開ける
印を付けたらそれにそって孔を開けていきます。
キリで開けるも良し、プッシュピン(画鋲)で開けるも良し、とにかく孔が開けば道具は何でも良いのですが、ジェット孔の大きさでも燃焼時間や炎の強さが変わるようなので、ここもお好みのサイズを見つけてみて下さい。
こちらのブログでジェット孔のサイズによる燃焼実験を行っていますので、とても参考になりますよ!
因みに私は直径2mmのドリルで開けました。
ドリル、めっっちゃ楽ですわ(笑)
因みに、はみ出たペンの後はアルコールで拭き取れば綺麗に落ちますよ!
アルミ缶を切断する
孔が開いたら次は2つの缶を切断します。
アルミ缶の底と違い、ボディはとても柔らかいのでカッターで簡単に切断する事が出来ます。
今回本体のサイズは4cmにしました。
下から4cmの所でカッターの刃を固定し、缶をぐるぐる回して切り込みを入れて行きます。
私はマスキングテープを重ねて高さを出しましたが、厚めの雑誌の間にカッターの刃を挟んで固定している方や、缶にマスキングテープを貼って、それに沿って切っている方もいました。
やりやすい方法で大丈夫ですよ!
何周か缶を回して切れ込みが入ったら、後はゆっくりカッターの跡に沿って缶を押していくだけで切断されていきます。
2つとも同じ大きさでカットしました。
切り口が鋭利なのでここもバリ取りをします。
内筒を作成する
先程底を切り取った余りで内筒を作ります。
まずは適当にハサミで切って…
4.7cmになる様に長さを測って切っていきます。本体より少し長めに切るのがポイント。
勿論、先程底の部分を切り出した方法で切断しても構いませんよ!
切り終わったら、内筒を丸めてホッチキスで止めます。
内筒のサイズは下のパーツの膨らんでいる部分を覆うようにして決めるといい具合に出来ます。
この盛り上がっている部分の周りを縁取るように内筒をセットします。
サイズを測ったら…
ホッチキスで固定します。
内筒の余分な部分はハサミでカットします。
固定出来たら内筒の片側に4箇所ほど、三角形の切れ込みを入れていきます。
ここの隙間をアルコールが行き来しますので忘れずに作りましょう。(燃料経路)
ラジオペンチを使ってひだを作る
内筒が出来たら3つのパーツが全て完成です!後はそれぞれのパーツを組み立てて行く訳ですが、このままでは上手くセットできません。
というのも、上のパーツと下のパーツのサイズが同じなので上手く嵌らないのです。
なので内側に入る方(今回は下のパーツ)に折り目を付けていきます。
ラジオペンチを使ってグイッと捻ると上手くひだが出来ます。
この時缶の下の方まで捻ると上のパーツを被せた時緩くなってしまうので、真ん中くらいまでにしておくと良いと思います。
一周終わりました!
さぁいよいよ組み立てて行きますよ!
パーツを組み立てる
下のパーツに内筒をはめます。
三角に切った方が下になるように入れましょう。
下のパーツのでっぱりに合わせて…
上のパーツをはめ込みます。
この時あまりちからいっぱいはめ込むとアルミ缶が裂けてしまうので、ゆっくり少しずつはめていきます。
私は一番最初に作った物でやってしまいました(笑)
しっかりはまったら完成です!
アサヒスーパー〇ライの缶がとても格好良く見える!(笑)
使い方
作ったら燃焼実験といきましょう!
と、その前に!
実際にアルコールを入れる前に、隙間から漏れたりしないか水を入れて確認しておくと安心です。
漏れ出さない事を確認したらアルコールを真ん中の穴に注ぎ、火をつけます。
まずは真ん中の大きな穴から炎がのぼります。
このまましばらく燃焼を続け、アルコールが気化し始めると…
ポッポッとジェット孔から少しずつ火がつき始め、全てのジェット孔に火が付いたら本燃焼となります。
大体1分程度で本燃焼となりました。
どうですか!めちゃくちゃ良くないですかこの炎の感じ!格好良いな〜!!
アルスト2号機完成!
— たろ△ゆるキャンパー (@taro_camp) September 29, 2020
今回の炎はどうですか!?
良さそうな感じがするけど! pic.twitter.com/rTLbXacjoP
使用した燃料はこちら
失敗した考察
実は先程もチラッと話したのですが、このアルコールストーブは2号機でして、最初に作った1号機は無理矢理はめた事でアルミが裂けてしまい、繋ぎ目の変な所からも炎が出てしまうという失敗作となってしまいました。
また、内筒のサイズを大きくし過ぎて、気化したアルコールが上手くジェット孔に抜けなかったのか、いつまで経っても本燃焼が始まりませんでした。
なので、隙間なくパーツをはめる事、内筒のサイズを適切にする事が上手く完成させる秘訣かな〜と思いました。
その他は結構適当に作っても大丈夫だと思います(私がそうでしたので(笑))
終わりに
いかがでしたでしょうか。
不器用な私でも(2度目で)上手く作る事が出来たので、きっと皆さんも簡単に作る事が出来ると思います。
キャンプだけでは無く、ちょっとした防災グッズにもなるので、一つ作っておいたら便利じゃないですかね!
また、ネットで「アルコールストーブ 自作」と検索すれば、色んな方がもっと分かりやすく説明してくれていますので是非参考にしてみて下さい☺️